私の家づくり日記・2/遠隔地にお住まいのお施主さん
私がこれまでご縁のあったお施主さんのほとんどは、建築前の打ち合わせの時、市内もしくは近隣にお住まいでした。少数ですが、建築前に遠隔地にお住まいで、住宅完成後に帰郷されるというお施主さんも居られました。
これまで東京が3件、大阪が1件、福岡が1件です。遠隔地と言っても福岡は近いので打ち合わせは新幹線で簡単に行き来できますし、お施主さんも車で帰って来られたりもします。大阪、東京になると簡単に行き来が出来ませんので、どうしても電話やファクス、メールなどでの打ち合わせが主体になります。
どんな家がご希望なのか、間取りは?・・・。最初の段階は電話、ファクスでことが足りますが、御見積りや使用する材料の打ち合わせの段階に入りますとメールやカットサンプル等を送付して、実物を見ていただきながら電話で確認します。照明器具は一箇所づつ2~3点の候補をあげ、写真を添付したメールを送ります。後は、メールをお互いが見ながら『こっちがいい、この方が可愛い』などと電話で話しながら決めていきます。
カーテンは、さすがにメールでという訳に行きませんので、プレゼン、又はカットサンプルを送ります。東京や大阪には、各メーカーのショウルームもありますので、ショウルームで選んでいただいた生地の品番をこちらで確認するという方法も取っています。打ち合わせが最終段階になったり、ご契約と言う時には直接お伺いしています。
地鎮祭や上棟時にあわせて帰ってこられることもありますが、工事の途中経過を見られることがほとんど出来ませんので、進捗状況や囲ってしまって後に確認できない所などは、写真を撮って週に3~4回メールで送ります。完成するまで一度か二度帰郷されることもありますが、帰ることができず直接打ち合わせする必要が出た時などは私が上京して打ち合わせをさせていただいています。
完成お引渡しの時の『感動』を得るためには決しておろそかには出来ないことです。実際に完成した我が家を初めて見られたとき『メールで見るのとは全然違う。こんなに良く造っていただいて有難うございます』と言っていただいた時の喜びは何にも替えがたい物です。『この仕事をやってて良かった』と思う至福のひとときです。