家づくり失敗例のアドバイス・9・間取り

おはようございます。宇部市で断熱と自然素材にこだわった家づくりをしている工務店・トータルハウジングの坂田です。

住宅雑誌に掲載された『家づくり失敗エピソード』。今日はその中で『間取りに』ついてひとこと。失敗談は、『トイレや脱衣場の位置、居室の窓の位置など』を失敗したとありました。

玄関正面にトイレがあり、お客がいたら出るに出られないという失敗談は良く聞く話です水周りは廊下に接して配置する事が多いので、短い廊下でプランニングをした場合、トイレや脱衣場が玄関に近くなるのはやむをえない場合があります。そのような時にでもお客さんから直接出入りする所が見えない様にする工夫が必要です。

脱衣場の出入り口は、出来る限り玄関から離れた所に取り付けたほうが良作です。ユニットバスと脱衣場に位置を逆転するだけでも約2メーターは違います。

居間や居室の南側の窓は大きくて開放的な窓を取り付けることをお勧めしますが、洗面所やトイレなどは大きければ良いとは限りません。道路やお隣から丸見えの所では窓は小さく、全開しなくても通気が出来るタイプがお勧めです。といってもガラスルーバーはいくらダブルタイプでもお勧めしません。

次に窓の取付け位置のことですが、お隣が先に建っている場合で、窓の位置が近くなってお互いが困るという事がありますので、建物の位置を想定して窓の取付け位置の検討をしましょう。位置がどうしても移動できない場合は、お隣さんのプライバシーを侵害しないように見えにくい反射タイプのカーテンを架ける事で了解いただくと良いでしょう。

    家づくり失敗例のアドバイス・9・間取り” に対して3件のコメントがあります。

    1. kei さん より:

      先日、窓の共鳴について読ませて頂いたのですが、他の生活音についてはどうなのでしょうか?
      たとえば2階の生活音が床を通じて響いてくる、例えば歩く音や椅子を動かす音などが一階に響いたり、一階のテレビの音などが床を通じて良く聞こえるなどは、二階建ての住宅では仕方のないことなのでしょうか?
      前から疑問に思っていたので、お答えしていただければと思い質問してみました
      よろしくお願いします

    2. いつも書き込みをいただいて有難うございます。生活音についてのお尋ねですが、テレビや話声などの音は1階と2階の間に吸音材を入れる事でほぼ解消できます。通常の歩行音や椅子などを動かす軽量音は、遮音材の軽量コンクリートを敷きこむ事でほぼ解消出来ます。困難なのがドンドンと強く歩く音や飛び降りる時に出る重量音です。柱と梁、構造体が繋がっていますので防ぎようがありません。しかしながら遮音材、吸音材等の施工の方法と量などで伝わる音に差が出ます。階段など1階と2階が空間として繋がっている所から伝わる音は防ぎようがありませんので、どの生活音が気になられるかによって施工方法を考えなければなりません。
      いずれにしても音の問題については個人差がありますので難しいところです。

    3. kei さん より:

      こちらこそいつも楽しくブログを拝見させていただいています
      質問に答えていただきありがとうございます
      とても勉強になりました
      やはり物事を尋ねる時はその道に一番精通している方にお聞きするのが正しいと改めて思いました
      今施工されているお家がどんな感じにできるのかブログを拝見しながら楽しみにしています

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