家づくり失敗例のアドバイス・4・コンセントの位置と数
おはようございます。宇部市で断熱と自然素材にこだわった家づくりをしている工務店・トータルハウジングの坂田です。
住宅雑誌に掲載された『家づくり失敗エピソード』。今日は、その中で『コンセント・スイッチの位置や数』についてひとこと。
失敗談では、『玄関のスイッチを奥のほうに付けたので、夜暗いときに靴を脱がないと点ける事が出来ない』とか『家具の後ろになって使えない』などとありました。
2方向、又は3方向から照明器具のオン・オフの必要性がある所。例えば階段の1階と2階、台所の照明の勝手口側と居間側、廊下の初めと終わり、2方向から入る事が出来る部屋のそれぞれの入口、相談にもあった玄関のドアのあたりと廊下の初め。
難しい想定を考える必要はなく、右から入る所のスイッチで照明を点け、左から出る所のスイッチで照明を切る。この所作が考えられる所には2方向でオン・オフをしたい時には『3路スイッチ』を、3方向でオン・オフをした時には『4路スイッチ』を取り付ければ解決します。
次にコンセントの位置についてですが、この失敗を解決する方法は、まず第一に図面でよく確認する事です。といってもその図面をもとに想定するという事がなかなか難しいので、必ず工事現場で位置確認をする事です。図面と違ってかなりの度合いで実際の生活状況が想定できます。
ほとんどの工事会社の住宅工事の流れは床張りが先に行われます。その後に電気の配線や水道の配管等が行われ、それから天井、壁と施工していきます。床を張った段階で工事担当者と図面を元にコンセントとスイッチの位置を再確認するのです。
その段階で変更したい所や追加したい所があれば依頼するようにします。追加工事代金が発生する事もありますが、出来上がった後で施工すると露出配線になるばかりか工事代金もかなりの割高になります。
以上のことが出来ないといわれる方は、各部屋に1~2ヶ所多めにコンセントを付けておかれれば良いと思います。ただし3路、4路スイッチについては多めという訳には行きませんので、最初に検討しておかなければなりません。