家づくり失敗例のアドバイス・17・夏場対策の断熱について
おはようございます。山口県宇部市で断熱と自然素材にこだわった家づくりをしている工務店・トータルハウジングの坂田です。
住宅雑誌に掲載された『家づくり失敗エピソード』。今日は、その中で『断熱の方法』についてひとこと。
失敗談では、『省エネを考えて冬場対策をしたつもりが、夏対策をしなかった為夏が暑くてつらかった』とのことです。
この方がどの様な断熱を選択されたかまでは載っていませんでしたが、断熱方法の選択のミスである事に間違いはありません。断熱の冬対策は気密を取り、内断熱でも目一杯断熱材を詰め込めばある程度の断熱は確保できます。しかし冬はこの詰め込んだ断熱材が熱を溜め込む保温材になりうる事があることを知っておかなければなりません。
屋根や外壁が受ける日射をいかに躯体に伝えないかを考えなければならないのです。方法としては『外断熱』『遮熱』などを施せば良いのですが、受けた熱を取り込まないように外部に逃がす事が肝要で、これを怠れば効果は半減以下です。
付け加えて、断熱の選択が正しかったとしても窓から入る日射(東から入る朝日と西から入る夕日)は防ぎようがありませんので『カーテン』などの内部で防ぐのではなく、『よしず』や『すだれ』など、窓の外部で遮熱をするように心がけてください。