太陽光発電の勉強会
昨日市内の建材店で太陽光発電システムに関する勉強会がありました。
近頃は、太陽光で発電した電気を今の倍額で買い取る事を検討しているということもあって、電気販売店やガス屋さん、その他いろいろな販売店が本格的な営業を展開しています。
セールスマンが訪問して『自分の家の電気代がまかなえる』とか『約10年で元が取れる』などと良い事ばかりを話すと思いますが、決してそのような事はありません。
現時点で出荷時の発電総量3,5キロワットの太陽光発電システムを240万円で設置したと仮定します。一年間の発電総量は約4000キロワットで、1キロワットを25円で買い取ってもらったとしたら、年間の売電金額は10万円になります。
単純に太陽光発電システムの設置費用と売電金額を比較すれば、現時点で償還できるまで24年かかります。買い取り価格が倍になっても12年はかかりとても10年での償却はむりです。
又、『自分の家の電気は自分でまかなう』という話もとても無理な事です。3,5キロワットのシステムを設置したと思っていても、その数値は1枚の発電パネルの発電量を単純に乗じただけの物で、実際はそのパネルを結線する電線や、直流の電気を交流に変換するパワーコンディショナーなどでおよそ30パーセントのロスがでます。
天気が良く、暑くならないお昼時の約4時間位がピークで3,5キロの70パーセントの2,4キロワットを発電します。朝や午後3時以降の発電量はかなり落ちますので1ヶ月の平均発電量はおよそ350キロワットくらいです。出荷時の発電力1キロワットで1ヶ月の発電量が100キロワットが目安になると思って間違いないでしょう。
ご自宅で使用されている1ヶ月の電気量が350キロワットくらいであれば全てまかなえますが、現在1000キロワット近く使用されていれば『0エネルギー』にはほど遠い数値です。
設置する事はお勧めですが、甘い言葉に騙されない様に気をつけてください。