サイディングの補修
あるサイディングメーカーで製造した角コーナーの接着部分が離れ、その部分から雨水が進入して劣化が進んだ防火サイディングの補修をしました。
メーカーの製造工程は良く判りませんが、厚紙のように何層も張り合わせて作られている『積層タイプ』のサイディングの表面から何層目かまでがボロボロになるほど劣化していましたので、メーカーに苦情を申し入れる事と共に、何らかの対処方法がないのかを相談してみました所、およそ20年前の製造品にもかかわらず(他でもこのようなクレームがあるのだろうと思います)、無塗装の本体版は造っているとの事でした。
早速、2枚ほど取り寄せて補修をしました。角コーナーなどの役物は製造していませんので、本体版を角コーナーの寸法で45度にカットして貼り合わせる様にして作らなければなりません。
サイディングを部分的に張り替えたのはベランダのコーナーだけですが、傷んだ所はあちこちにあります。部分的ですので張り替えるほどでもないと思い、パテ等で補修した後に微弾性フィーラーを下塗りして仕上げ塗装をします。
およそ10年後、次回に外装補修の計画をする時は、塗装するよりサイディング自体を張替えた方が良いと思います。サイディングを剥がし、柱や梁などの構造材の傷み具合を確認し、傷んだ所を差し替えて、その後に新しい外壁を張るのです。
家もおよそ10年をめどに手を入れると随分長持ちすると思います。