くそっ食らえ長期優良住宅
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昨日、長期優良住宅補助金(今年からは地域型住宅ブランド化事業に名称が変わりました)の今後の流れに付いての説明会がありました。平成24年度の事業ながら無駄なお金と時間を掛けて、8月になってやっと結果が出たわけです。
今年の5月に地域型住宅ブランド化事業についての最終説明があり、6月8日に募集の締め切り。それから延々と2ヶ月の間、全国から申請が上がった592団体の採択をしていたわけです。
採択の基準は分かりませんが、申請された総数の約6割の363団体が採択されたようです。採択された各団体に割り当てられた戸数及補助金の総額がこれまたどのように決められたかはまるで分かりません。各団体に割り当てられた戸数も一ケタ台が多く、二ケタ台の所は少なかったと思います。
今回の『地域型住宅ブランド化』についての目的を5月の説明会の時に訪ねた所、『誰でも、何処の住宅工事業者でもこの事業に参画しやすいようにグループ化をする』という答えでした。5月下旬から約2ヵ月半、明確な返答が出ない為、憶測の中で出来るだけの書類の作成及申請しか進めることが出来ず、実際の工事はストップせざるを得ませんでした。(お国の政策で、生産がストップする事もよいと思っているに違いありません)。
昨日、採択後の詳しい説明があり、やっと得体の知れない暗闇の中から出れたと思えば、今度は失意のどん底に落とされた気分です。『地域型住宅ブランド化……』といえば聞こえは良いですが、そのブランド化の団体に参画していないものは代理や委任も認めてもらえないかも知れません。(この件に関して質問をしましたが、事務局では判断しかねるとの事で、お盆明けにお国に伺いを立てるとの事でした)。
もし、参画者に対し委任も代理も一切認めないということになれば、昔の『村』と同じようなものです。仲間以外は認めない『村八分』と同様だと思います。
それと5月の『誰でもこの事業に参画しやすいように……』という説明とは真反対で、やたら面倒で難しく、初期費用や管理費用がうんとかかるようになりました。昨年までの長期優良住宅でも面倒でしたが、今年の地域型……はその談ではありません。その上、補助金の支払いは早くて半年後、長くて10ヶ月後になります。そのようなシステムで果たして誰が申し込みをするのでしょうか……。
『長期に亘って住み良い』という国土交通省の『絵に書いた餅』に建築費用は別にして、その他申請費用や、書類作成費用、管理費用、サポート費用、住宅履歴費用などが多くかかってしまい、実質お施主様が得になる事はほとんどなくなりました。
手続きは『超面倒』、工事管理も『超面倒』、100万円の補助金の約半分が一番最初の書類申請時にかかり、実質の入金は申請してからおよそ1年後という悪条件で仕事を引き受ける業者がいるとは思えません。
半金半手(請求金額の半分が現金で、残りの半分が手形支払いのことです)よりもまだ条件的に悪く、工事期間が約半年かかり、工事が終了した後に請求を出し、請求締めの60日後に4ヶ月の手形を振り出してもらうような物です。
この結果をふまえて、申請者が激減すると思うのですが……。予算のないお国にとって、この事そのものが目的のように思えてなりません。