断熱欠損とはどんなこと・・・?
いつもブログを読んでいただいて有難うございます。
今日は、断熱欠損ってどんなこと……?をお伝えします。
グラスウール、ロックウール、羊毛など、寸法が定められた断熱材をカットなどして充填する時に何故断熱欠損が起こりやすいのか……。
長さが1360ミリの断熱材を上下2枚入れる所があったとすると。断熱材の長さが2720ミリになります。基礎の上に敷いている土台の上から、2階の梁の下までの寸法が2720ミリであれば丁度良く収まる寸法になりますが、厳密に言えば断熱欠損になります。
柱や梁の3方と断熱材同士の1方を欠損がないように充填するためには少し大きめのものを詰め込む位でなければなりません。壊れやすいものを送付する時、物を入れる箱より少し大きめのクッション材を詰め込むのと同じ要領です。
丁寧に、注意深く施工さえすれば、欠損が出やすいグラスウールなどの断熱材だってちゃんとした断熱施工が出来ます。壊れやすい物の送付を依頼して梱包を開けてみて、少ないクッション材が乱雑に入れられていたとすれば、その時あなたは一体どのように思われるでしょうか……?。
住宅の断熱施工は、何十年も住み続ける生活の基本となる住まいの住み心地やエネルギー消費量を左右します。ごく普通に宅急便で配送される壊れやすい物の梱包よりはるかに丁寧に注意深く施工しなければならないのです。
弊社のロックウールによる断熱施工で唯一見つけた断熱欠損部分の写真を載せます。まだ施工の途中で大工さんが忘れていた訳ではありませんが、写真を撮るために施工を待っていただいて充填前と充填後を撮影しました。
断熱材が入っていなかった部分の寸法は8cm位でしたが、15cm位の断熱材をカットして詰め込むと丁度よい収まり具合になります。
以上、断熱欠損についてでした。