二重屋根と遮熱シートと通気の確保
いつもブログを読んでいただいて有難うございます。
先日上棟をしました現場では、現在屋根仕舞いをしています。
『屋根仕舞い』といっても他の会社と大きく異なる所と自負している所があります。通常の屋根仕舞いといえば、屋根を受ける『母屋』という部材に『屋根タルキ』を打ち、そのタルキに屋根材の下地材である『野地板』を打ちます。
その野地板に『アスファルトルーフィング』を敷いた上に屋根瓦などが葺かれます。この工法で屋根の施工をしている工務店がほとんどだろうと思います。この工法ですと、屋根材が直接受ける『太陽熱』を屋根裏にかなりの高率で取り込むことになり、このことが原因で屋根裏が熱を抱えてしまう事になります。
弊社では、屋根裏に余計な太陽熱を取り込まないように、屋根仕舞いが一日多くかかっても屋根を二重に造ります。二重屋根とは、まず一層目の屋根地を造り遮熱シートを張ります。その上に屋根材が受ける太陽熱を自然通気で排出し、屋根裏に不要な熱を取り込まないように『通気スペース』を確保した後に二層目の屋根地を造ります。
この施工方法ですと、屋根材が受ける夏のぎらぎらとした『太陽熱』が屋根裏に取り込まれる事がかなりの高率で軽減されます。この工法は、私が『外張り断熱工法』で培ったもので、実際に現場で施工している例は少ないのではないかと思っています。
二重屋根の施工を見かけたことはごく稀にしかありませんが、何時しかこの工法が、わが国の『標準施工』になる事を期待しています。
一層目の屋根下地材の施工です。
遮熱シートと通気材を打ったところです。この上に二層目の屋根下地材を打ちます。