社長がヒアリング、設計、そして社長が家を造る・14

家づくりの打ち合わせも最終に近ずいてきました。大工さんの仕事も残り少なくなってくる頃になると、棟上げの頃に機種だけを決め、水道配管や電気配線をさせていただいていたキッチン、洗面台、便器、手洗い等の色やランク等を最終確認していただき注文します。同時に、内装仕上げのクロス等の壁材や塗り壁、タイルフロアやタイル等の床材の打ち合わせをします。

クロスや床材などのサンプルは、厚さ十センチ位のサンプル帳を五社分くらいお渡しします。『多くのサンプルをお見せすればお施主様が迷われる元になるので渡さないほうが良い』という意見もあると思いますが、私は、どこのメーカーにお施主様のお好みのものがあるかがはっきりと分かる訳ではありませんので、お持ちすることも大変ですが段ボールのミカン箱に三箱ほど、サンプル帳を詰めてお施主様のご自宅にお持ちします。サンプル帳をお渡しするときに『選択しないほうが良いクロスや床材』を、理由と共にアドバイスをさせていただきます。

ご自宅で二~三週間じっくりと悩まれて決めていただいたクロス、床材の品番をなるべくなら現場でお伺いします。なぜなら現場の方が、天井と壁のクロスの張り分けが出来ない所があった時や、適切と思われない品番を選択しておられた時等に分かりやすくご説明をさせていただけるからです。

天井と壁の中に吹き込んだ一軒当たり、およそ1500キログラムの新聞紙から造った断熱材の『セルロースファイバー』の湿気を吐いたり、吸ったりする『調湿作用』を最大限活用するには、本来であれば、セルロースファイバーが入っている屋外に面した天井や壁には、湿気を通さないビニールクロスを避けて、漆喰等の透湿する素材を仕上げ材として使用したいのですが、透湿する素材の欠点は、汚れやすく、傷がつきやすいというところにあります。

ビニールクロスと漆喰等の張り分け・塗り分けのご説明をさせていただく時も図面で…というより現場での方がお伝えしたい内容が確実に伝わると思います。これこそが私が現場での打ち合わせをさせていただく一番大きな理由です。

同時に行う打ち合わせで、照明器具やカーテンがありますが、長くなりますので次回にします。

 

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