家造り、転ばぬ先の杖・1
家造りは、人生で一番大きな買い物で、初めて行う事であり,多くの人が一度しか経験できない事だと思います。だからこそ『失敗をしたくない…』『もっと家造りの勉強をしていれば良かった…』『予定外の追加工事金を請求されて高い買い物になってしまった…』『こんなはずではなかった…』と後悔しないために『どの様にすれば家造りが成功するのか…』と言う事について書いてみたいと思います。
『家』の価格は一律ではありません。ローコスト住宅から驚くように高い価格の住宅まで、実に様々です。誰しも見かけは立派だけど、箱を開けてみると上げ底があって、実際のお菓子は一段しかなかった…という様な『上げ底がある菓子箱』、いわゆる『中身が少ない』家造りは避けたいと思われるはずです。贈答品に箱は必要ですが、自宅で食べるお土産は、家に持ち帰れば直ぐに捨ててしまう『菓子箱』に無駄なお金をかけるよりもビニール袋詰めで十分なので中身のお菓子を増やしてほしい…と思われるのではないかと思います。
『家造り』も同様に『上げ底がなく、中身がいっぱい詰まって内容が濃い』ものにするためにはどの様にすれば良いのか…を考えてみたいと思います。
まずは、価格が安いローコスト住宅も価格が高いハウスメーカーの住宅も,その価格構成には必ず『裏』があるということからお伝えしたいと思います。まずは、ローコスト住宅の事から書いてみたいと思います。
家を初めて建てられる皆さんは当然の事ですが、どの位の価格が家の適正価格であるか、どのくらいのお金を掛ければ自分の思い通りの家が出来るのか…という判断はできないと思います。『安くて良い家が建つのであればローコストでも良いのでは…』と一度は検討される事でしょう。低価格を前面に打ち出すローコスト住宅メーカーの最大の狙いは『より多くのお客様を囲い込む事』にあります。
価格が安ければ家にかける予算も少なくて済み、月々の住宅ローンの返済も楽になる…と『誰しもが飛びつきやすい』という所が狙いなのです。弊社のような小さな会社にも連日のように『手早く契約が出来て、確実に儲かる』という見出しのローコスト住宅のフランチャイズの加盟案内がファクス、メール、郵便などで届きます。価格が低い住宅で、粗利益率がかなり高い、儲かるシステムがある訳です。住宅会社が儲かる…という事は、お客様が『損』をされる…という事になる訳です。
そのからくりは、次に書きたいと思います。