まんまる丸太梁を入れた勾配天井がある平屋

山口県宇部市で施工させて戴いた注文住宅、新築工事で太陽光発電を乗せるために片流れの屋根にした平屋の家です。ご夫婦たってのご希望で丸太梁を4本入れ、屋根に合わせた勾配天井にしました。私も含めてですが材木屋さんも『丸太』と言えば、曲った地松の左右をそぎ落とした『太鼓梁』を連想します。弊社の事務所で打ち合わせ中に丸太梁の話が出て、私が『丸太梁はよく使います』と言って過去の施工写真をお見せしますと、ご夫婦ともに一瞬ですが『固まられたよう』に見受けました。『これは何か違うのかな…』と直感で感じ、『これとは違うんですか…?』とお伺いしますと、ご夫婦が予想しておられた丸太は、左右そぎ落としがない『まんまる丸太』だったのです。

材木屋さんに尋ねても『まんまる丸太』はありませんという返事でした。ある材木屋さんは、萩の山に植えてある木を見に行って、良いと思う木を切る様にしてほしい…と言われ、実に困りました。『萩の山…』と言われた材木屋さんには依頼しませんでしたが、他の材木屋さんに何とか頼み込んで『まんまる丸太』を取り寄せた戴きました。

そぎ落としのない丸太は、実際の重量もあるでしょうが、見た目の重量感もありました。棟上げの日に初めてこの丸太を目にされたお施主様ご夫婦は、『これこれ』とご満足気でした。

屋根の熱が直接勾配天井に伝わらないように屋根下時の板は、一層目に遮熱シートを張って、そのシートの上を空気が通り抜ける『通気層』を確保し、二層目の屋根下地に屋根材を張ると云う『二重屋根』にしています。勾配天井には、およそ400ミリの厚さで『セルロースファイバー』を吹き込んでいます。高気密・高断熱で施工した『ZEH』仕様の高性能住宅です。

厚さが30ミリある無垢の杉のフロアーを張るなど、細部にわたっての『こだわり』を実現した完璧な注文住宅です。天井には山口県産の無垢の杉板を張り、壁は漆喰を使用した塗り壁を基本にした自然素材をふんだんに使用した健康住宅です。

お施主様から支給した戴いた無垢のカウンター板を玄関ホールとキッチンの背面に取り付けています。『無垢の木』を沢山使った『木の住まい』か出来上がり『満足度の高い家が出来ました』と喜んで戴きました。

 

 

 

 

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