二重屋根のすばらしさ
弊社の新築住宅では、
焼き瓦の家であってもガルバニウムの家であっても、
必ず屋根を二重(二層の方が解かりやすいかもしれません)に造ります。
一層目の屋根地の上に、太陽熱を反射する『遮熱シート』を張り、
空気が通り抜ける通気層を造った上に二層目の屋根地を造ります。
軒下から空気が入り、軒上や、棟から空気が抜ける様に造ります。
その作用によって屋根材が受ける太陽熱を屋外に排出します。
二重屋根にしないと、
真夏の屋根裏の温度は50度位にまで上昇します。
二重屋根にすることで、
屋根裏の温度を32~34度位まで下げることができます。
現在の建築基準では、
屋根裏の面積に対して換気部材を軒裏に取付ける事を、
義務付けているにすぎませんが、
屋根換気部材ではほとんど効果がありません。
なぜならば、軒は屋根で言えば最も下に位置します。
熱い空気は高い所に上がる為、
軒先に付けた換気部材によって屋根裏空間全体の空気を押し出す、
または撹拌する事が不可能な為、
換気が出来ないという訳です。
身近にあります二重屋根の見本は、『蔵』があります。
一重屋根の蔵も多いですが、
よく見ると二重屋根の蔵もあります。
二重屋根の蔵を見つけましたら写真を掲載したいと思います。