『松尾式』『西方式』小屋裏エアコン・床下エアコン設置住宅・5
お客様から頂いたDVD一枚目・第4項目(松尾氏解説)
あなたの家の床が冷たい3つの原因
1/サッシからの冷輻射熱で冷たい空気が下りてくる
2/気密が悪いので暖かい空気が上に上る
3/ウレタン塗装品のフロアが冷たい
以上の3つです。
1…性能の低いサッシは屋外の冷たい気温をほぼそのまま屋内に伝えます。屋内の暖かい空気は軽いので上に上がり
冷たい空気は重いので床あたりに留まります。エアコンで暖房しても床の冷たい熱は中々温まりません。
2…気密が悪いと温まった空気は上昇し隙間から屋外に放出されるように出て行きます。出て行った分だけの冷たい外気が
屋内に入ってきて、空気が重いために床付近に停滞をします。部屋を暖めれば暖めるほど皮肉なことにこの上昇気流は
増加します。いつまでも床あたりが寒々とするのはこの為です。暖房した部屋が煙突状態になっていると思ってください。
気密の悪い家ですと天井あたりは25度を超えていても床あたりは15度にもならないくらいです。
断熱・気密の良い住宅ですと床と壁が20度の時、天井も20度か21度位になります。
3/ウレタン塗装を施したフロアが冷たい…については少し意見が異なります。
弊社は、無垢のフロアを基本的に使用しています。お客様のご要望に合わせて、松や杉のフローリングにオスモカラー等の自然塗料を
塗ることは多い事です。しかしながら、自然塗装は数年毎に塗り重ねしなければいけません。最初の撥水効果はさほど持続しないのです。
お客様が2~3年毎に家具を移動して全体の掃除をして再塗装をする事は実に大変な事だと思います。
そこの所を良く説明をしてウレタン塗装品の無垢のフローリングもお勧めしています。
弊社で、ウレタン塗装品のフローリングを張ったお客様から床が冷たいという事を言われたことはありません。
私は、無垢のフローリングにウレタン塗装を施しても塗膜の厚さはとても薄く、木材の熱の伝導率に大差はないと思っています。
私は、学者ではありませんのでデータ等で判断する事は出来ませんが、施工した住宅で実際に床が冷たくなければそれで良いと思います。
長くなりましたので続きは次回に回します。