廊下の床板をヘリボーン張りにしました
こだわりのプロバンスの家。アール天井の廊下部分の床板をヘリボーン張りにしました。
『ヘリボーン張り』って言われても、わからないといわれるかもしれません。実のところ私も始めて聞いた時は、『なんですか……それは?』とお伺いしましたので……。
フロアーを45度に互い違いに張る、日本風に言えば『やはず張り』です。タイル張りでは良く見かける張り方ですが、フロアーでは初めてです。当然のことながら大工さんも初体験とのことでした。
張り方の基本さえ理解すれば張るのは大変で、時間がかかりますが綺麗に張れます。ただ、私も初めてのことですし、柱の内々の中に4パターン入れてほしいというご要望でしたので、柱の内々寸法の805ミリの4分の1の201.5ミリに1.4142135をかけた284.96でフロアーをカットして果たして綺麗に4パターン出来るかどうかッ不安でしたし、寸法間違いをして張り替えることになったりともなればフロアーも張る手間ももったいないので、原寸の型紙を先に作成しました。
この型紙をまず鉛筆書きで書いてパターンを造ってみたのですが、最初に書いたものでは板の寸法が2種類あったので『これは間違っている』と思い、板と板が交差する所を書き換えたら同じ寸法になりました。
大工さんが解りやすいようにとパターンが変わるところの板の色を変えてかきました。フエルトペンで書き終えて、左右の寸法を確認してみると、廊下の中心を基準に張ると左右の寸法が合わないこともわかりました。型紙の作成時間は2時間を越えました。
行き当たりばったりでフロアー張りを始めていたらきっと失敗していただろうと思います。何事も下準備は大切な事と改めて思いました。
朝一番の打ち合わせから、中心からずらした所に墨を打ち、450ミリあるフロアーをもったいないけど285ミリにカットして仮並べをしました。カットする側も一律ではなく、左右別々に切らなければなりません。
2パターン張った所で私は現場を離れました。午後6時頃に再度現場に行ってみましたら9分通り完了していました。たとえ同じフロアーを使用したとしてもまっすぐに張るのでしたら一人で半日もあれば張れるでしょうが、二人で全てを張ることが出来ませんでした。
これが『ヘリボーン張り』です。