ここまで出来る? 注文住宅・37
お客様の家造りに対する『夢』と『想い』を全てお伺いし、それを確実に実現する事と、お客様が『思いもよらなかった…』と云う提案をし、お客様の想いをカタチにしながら家を造る事を目指しています。
弊社で実際にお客様のご要望があったり、私が提案をして造った所の写真を施工内容の説明と共にお伝えします。家造りのご参考にしていただければ…と思います。
写真は、山口県山口市で施工させて戴いた注文住宅、新築工事のお住まいです。輸入の洗面ボウルと国産の収納付きの鏡です。全て出来上がってしまえば何処が難しかった…が何とも判りません。ここで結構手間暇かけて造った所は洗面台ではなく、鏡の裏に収納が付いている厚さが13センチ位ある洗面ミラーと左右にある縦辷りのサッシを鏡とほぼ同じ出具合に取り付けている所です。
お客様のご要望は、厚みのある収納付きの鏡を、厚みを感じさせない様に(そのまま取り付けると鏡が飛び出て付くようになります)、鏡が付いている壁全体をふかして欲しいと云う事でした。窓がなければ、ただ壁をふかせるだけで良いのですが、問題は『窓』です。
鏡を取り付ける壁を鏡が出っ張らない様に壁をふかし、窓を通常の外壁に取り付けると鏡が付いている壁からおよそ25センチ程奥まった所にサッシが付くようになります。横幅が30センチに満たないサッシの開閉が難しくなると共に、洗面室から見た時にサッシが随分奥に付いている様に見えます。
1メーター幅の鏡、30センチ幅のサッシが2セット、左右のサッシの建枠を左右の壁が延長した所にぴたりと付け、左右のサッシと鏡の間には30ミリの間柱を入れ、鏡の中心から左右対称にぴったりと同じ寸法でサッシを付ける。それでいて外壁(サイディング)の納まりも良くなければならない…。墨出しと大工さんにこの納まりを説明するのが大変でした。
屋外から見ると、その他の壁から約25センチ奥にサッシを取り付け、サッシ手前の上には軒を、左右にはサイディングを、下は勾配を付けた板金を張らなければなりません。
奥行きがある収納付きの鏡を、壁から出っ張らない様に造る事と、隣りにあるサッシと違和感なく取り付ける…。言葉で言えば簡単ですが、仕事をするのは実に大変なのです。
この様な、お客様からのご要望を何らくこなす…と云う事が弊社の『強み』です。弊社の最大の特色は、社長である私自身が最初から最後まで常にお客様との接点であり、私自身が毎日直接現場で施工にあたっている所です。ですから小回りが利き、『即決』が出来るのです。
通常では、なかなか出来ない…と云う工事途中の変更、お客様のちょっとした気付きや思い付かれた事を、ある日突然依頼されたとしても、それをすぐ現場で『カタチ』に出来る…と云う事が、数多くの住宅会社と大きく異なる所です。