新築住宅完成現場見学会会場の工事の流れ・5
6月26日(土)・27日(日)の二日間、予約制で開催します新築住宅完成現場見学会会場の工事の流れ、5回目は『耐力用面材張りとサッシ』です。
最近では随分多く見かけるようになりました『耐力用面材』の使用です。木造住宅の体力壁は、昔から柱間に斜めにつけられた『筋交い』という部材で施工されていました。『筋交い』が悪い…というわけではありませんが、より良いものが『耐力用面材』です。
建物の外周全面に張る事で建物が受ける外圧を建物全体で分散する事が出来ます。筋交いですとどうしても筋交いがある所だけで外圧を受けるようになります。また、筋交いを外部周りに使用しますと『断熱の欠損』になりますので筋交い工法はお勧めできません。
さらに、筋交い工法を採用している住宅会社では外部に『透湿防水シート』を下張りしただけで外壁である『防火サイディング』を張りますので、『気密』がまるで取れません。外壁の気密は『面材』の様な板状の物を張らないと取る事が困難です。国土交通省が推進している外壁に面する屋内壁の柱に張る『防湿ビニールシート』で気密を取ってはなりません。『気密ライン』は、断熱材の外部側でなければまるで意味がないという事をご理解ください。
サッシは、最低でも樹脂サッシのガス入りのペアガラスを使用してください。